柳井政和『レトロゲームファクトリー』

バンドリカバーソング集、第2弾だけ買うのはちょっとアレなので、第1弾も本日お買い上げとなりました。

筆者が現役プログラマーでゲーム開発者(現在Switch向けにゲームを開発中)となれば、ゲーム好きな自分としては反応しないわけには行かないでしょう! 一本のレトロゲームを巡る人間関係を描いたお仕事ノベルです。

大手ゲーム会社・グルムギルドを辞職して過去のゲームを最新の機種に移植する会社「レトロゲームファクトリー」を立ち上げた灰江田直樹と、レトロゲーム好きで一時期はハッカーとして活動していたコーギーこと白野高義に舞い込んできたのは、伝説的なファミコンゲームであるUGO(ユーゴー)コレクション10本の復活プロジェクトだった。

しかし、開発者である赤瀬裕吾は最後の作品である「Aホークツイン」の権利のみを買い、アメリカに失踪していた。彼の行方を探り、ソフトの移植に手を出そうとするが、海賊版の存在や灰江田のかつての同僚・橘鋭介の妨害が待っていた――。

一本のレトロゲームを巡る話だけではなく、そのゲームを巡る人間模様、最新ハードの状況、そしてゲーム開発を巡る国内の状況――。

現役プログラマーで、現在Switch向けに一人でゲームを開発している筆者だからこそわかる業界事情をふんだんに織り交ぜつつも、最後は生き別れた親と子の再会という人情味あふれる結末へと導いていきます。

昔を振り返ることは決して悪くはない、読み終えた後でそう思えてくるのは間違いないでしょう。うちも英語を勉強しなおさないとあかんな……。今のままじゃ世界の流れについてけないもん。

柳井 政和
新潮社 (2018-10-27)
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