国内小説

全部完結したライトノベルを一気に読み通したいと思い、この際全巻通読をしようかと。まずはエロゲライターとして活躍した丸戸史明さんの初のライトノベルで、二度のアニメ化を果たした『冴えない彼女の育てかた』(冴えカノ)から。

安芸倫也はどこにでもいる冴えないオタク少年だったが、春休みのある日、加納恵の帽子を取ったことから彼女と知り合い、彼女をヒロインにしたギャルゲーを作ろうと思い立つ。彼の知り合いには、外交官を父に持つも自宅ではジャージ姿で売れっ子同人絵師の澤村・スペンサー・英梨々に、見た目はクールだが口を開けば毒舌と下ネタの嵐のライトノベル作家の霞ヶ丘詩羽が居て、この二人に協力を頼みつつ企画書を描き上げるのだが……。

……と、あらすじを軽く消化するのは良いが、この作品には濃いネタが満載なのも特徴。第1巻では、

「バーチャルアイドル? ボーカロイド? 国民的カノジョ? 3Dカ〇タ〇少女?」
「いや、最後のは……」
USB接続するとますます危険なような気が。

というのは序の口で(さすがに3Dカスタム少女は古いかと。残念ながらメーカーは解散しちゃったけど)、

 最低のクズに陥落させられたような俺の叫び声に、年収の低さを嘆くような加藤の驚きの声が重なる。

と、転職サイトのネット広告を思わせる書き方をしたりと……。

不安だらけの(?)倫也の恵をヒロインにしたゲーム制作、いったいどうなっていくのか? 彼の長い物語はここから始まるのだった。

冴えない彼女の育てかた (富士見ファンタジア文庫)
丸戸史明
KADOKAWA/富士見書房 (2012-07-20)
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