小説

伝説級の成人向けゲームが一般書籍として初のノベライズ化。しかもノベライズを手掛けたのは、これまた成人向けゲームをやっている方にとっては馴染み深い方がやっているとあれば、読まないわけには行かないでしょう。

成人向けゲームが原作とだけあって、ベッドシーンも当然あり(!)。だが、それ以上に驚愕だったのは原作の持ち味を活かしつつ(もちろん、ゲームの中に出てくる選択肢が文中に突如として出てくる)、続編を匂わせる描き方をして終わらせているところ。ネタバレを避けるために詳細は控えるが、一つの出来事が終わりではなく、何かの始まりだとしたら……。

ゲームが出た頃と現在とでは時代が経ちすぎたため、LED電球やスマートフォンなどの新しいガジェットが出ているが、作品全体の禍々しさは15年経っても色あせることはない。虚淵玄が解き放ったコズミック・ホラーを、ゲームの持ち味そのままに小説として再解釈している。ゴア描写があるために万人には薦めづらいが、気になる方は覚悟を決めて読むべし。

沙耶の唄 (星海社FICTIONS)
沙耶の唄 (星海社FICTIONS)

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大槻 涼樹 虚淵玄(Nitroplus)
講談社
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